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インプラント治療の術後に気を付けることとは?痛みや腫れを感じないために

インプラントの術後

インプラントの術後は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。注意すべきことは、経過日数によって異なります。基本的には担当医師の指示に従えば問題ありません。しかし、はじめてインプラント治療を経験された方はどの程度が普通なのか分からず、痛みや腫れにびっくりされることもあるのではないでしょうか。この記事では、術後起こりうる症状や対策について解説していきます。

1.インプラントは術後すぐに使えるわけではない

インプラントは、残念ながら手術が終わったからといってすぐには機能しません。

治療法には1回法と2回法の2種類があります。いずれもインプラントを埋め込む穴を開ける手術をしてから、術後の経過を見て上部構造をかぶせたり(1回法)、アバットメントを連結したり(2回法)します。

1回法が使えるのは、顎骨の厚みが十分にあると判断された患者さまのみ。ほとんどが2回法の治療となり、1回目の手術後3か月〜6か月後経過してからアバットメントの連結となります。

そのため、完全に治療が終わるまでは患者さまご自身によるケアが非常に大切です。

手術自体がうまくいっても、メンテナンスを怠ることで傷の治りが悪くなったり、感染症を引き起こしてしまったりするからです。

手術直後は、痛みや腫れがあるので酷くならないように意識するかもしれません。しかしだんだん慣れてくると、ケアが疎かになってしまうこともあるでしょう。

術後の経過日数によって、注意すべきことが変わってきますので、快適にインプラントを利用するためにも担当医の指示はしっかり守りましょう。

インプラントの治療の流れは下記記事も参考にしてみてください。

(参考)インプラントの治療の流れは?回数や本数による違いも解説

2.インプラント術後に気を付けること

インプラントの術後直後から1週間の間は気をつけることが多くあります。

この期間は、まだ痛みや腫れもあるでしょう。しかし、個人差がありますので人によってはまったく痛みや腫れがない場合も。とはいえ、気をつけるべきことや控えるべきことは変わりありませんので、しっかりと守ってください。

2-1.直後~1週間程度

インプラント治療の手術では、「局部麻酔」と患者さまの希望に応じて「静脈内鎮静法」を使用します。局部麻酔は2〜3時間程度で、静脈内鎮静法は術後3〜4時間程度で効果が切れます。

術中は麻酔のおかげでほとんど痛みがないものの、麻酔が切れてからは痛みを感じる方もいるでしょう。腫れは3日目くらいがピークになりますが、1週間も経てば痛みも腫れも収まることが多いといわれています。

また、女性は術後2、3日経過してから、施術したあたりの頬から顎の皮膚に暗紫色の内出血班が生じることがあります。内出血しているので、皮膚が紫や黄緑色に変色し驚かれるかもしれません。1〜2週間できれいに消えるので、気になる方はマスクなどを利用して隠しましょう。

また、手術直後は医師から薬が処方されます。抗生剤に関しては医師の指示通り、飲み忘れがないように正しく服用しましょう。

2-1-1.麻酔が切れるまで飲食に注意

麻酔が切れるまでに注意すべきなのは「飲食」です。

麻酔が効いている間は、口元の感覚がないので熱いものや刺激物でやけどをしても気付きにくいものです。また誤って頬や唇、舌を噛んでしまう危険性もあります。

手術直後の数時間はできれば飲み物だけにして、麻酔が切れるまでは食事を控えたほうがよいでしょう。

どうしてもお腹が空いてしまうのであれば、おかゆやスープ、ゼリーやプリンなどの咀嚼をしなくても食べられるものを選んでください。

2-1-2.十分に止血すること

手術直後も、クリニック側で止血をしますが、時間が経つとどうしても血が滲んできてしまいます。その場合は慌てず、清潔なガーゼなどを施術部位で噛んで圧迫止血してください。10〜15分程度で適宜ガーゼを新しいものに交換しましょう。

唾に混ざって血が出てくるので、最初は量が多いと錯覚して驚くかもしれません。うまく止血ができていれば通常翌日には収まります。術後帰宅中に出血が気になるようであれば、マスクをつけて、下にティッシュなどを挟んでおくと安心でしょう。

また当日は寝ている間に、枕やシーツなどが血まみれになってしまう可能性も。汚れてもよいタオルを敷いて、白い寝間着は避けたほうがよいでしょう。

2-1-3.食事は柔らかいもので

前述したとおり、術後麻酔が切れていないうちは食事を控えましょう。

また麻酔が切れてからも、1週間程度はおかゆやうどん、スープなどの柔らかいものを選んでください。おせんべいや飴などの硬いものや辛いものなどの刺激物、ガムは避けましょう。柔らかいものでも、細かく切ったり、一口を少量にしたりして口に強い力がかからないようにしてください。

咀嚼する際は、施術した部位とは反対側で噛むことをおすすめします。抜糸までは違和感があり、食べにくいと思うので、焦らずゆっくり食事をするようにしてくださいね。

2-1-4.飲酒・喫煙は厳禁

術後1週間は、飲酒・喫煙は厳禁です。

アルコールは、摂取すると血行が良くなるので、出血や痛みの原因になります。

タバコは、粘膜の治癒に悪影響を与えます。歯肉の血行を悪くして傷の治りが悪くなるので、施術の傷が治りにくく、化膿してしまうことも。少なくとも、手術の前後1週間程度は禁煙をするようにしてください。できれば術後8週間は禁煙したほうがよいといわれています。なお、タバコは歯周病の原因にもなるので、この際に禁煙を検討してみてもよいかもしれません。

愛飲家、愛煙家の方はしんどいかもしれませんが、禁酒・禁煙も治療のうちのひとつと考えましょう。

2-1-5.入浴や運動も極力控える

入浴や激しい運動も血行が良くなるので、痛みが出やすくなったり、出血の原因となったりします。

術後3日程度はシャワーにして、熱いお湯も避けましょう。

また術後1週間は、激しい運動を控えてください。ウォーキングなどの軽い運動も術後2、3日はしないほうがよいでしょう。

可能であれば、お仕事も休みをとって自宅で安静にリラックスすることをおすすめします。

2-2.1週間~メンテナンスまで

続いて、術後の痛みや腫れが落ち着いた1週間後以降のケアやメンテナンス方法をご紹介します。だんだんと違和感がなくなってくると、最初は頑張ろうと意気込んでいたケアも次第に雑になってくるかもしれません。早いうちから習慣化して、日頃から口内環境を整えましょう。

2-2-1.歯磨きは毛先の柔らかい歯ブラシで

インプラントの手術直後でいちばん困るのは「歯磨き」かもしれません。誤って歯ブラシを傷口にひっかけてしまい、出血してしまったら……と考えてしまいますよね。

歯磨きは、毛先の柔らかい歯ブラシを選ぶようにしましょう。インプラントの施術部位以外は、いつもどおりのお手入れが必要です。汚れや菌が溢れかえっている口内では、施術部位にも悪影響を及ぼす可能性があるからです。

ただし、施術部位を含む周辺は抜糸までの間ブラッシングするのを控えましょう。歯磨きによって、傷口が開いてしまったり、痛みが起こってしまったりする原因となります。抜糸までの7〜10日程度は、歯科医院から専用のうがい薬が出される場合が多くあります。うがいについても、激しくすると傷口が開いてしまうので、優しく軽く行いましょう。

インプラント治療後の歯磨き粉の選び方や、歯磨き以外のメンテナンス方法は下記記事も参考にしてみてください。

(参考)インプラント治療後の歯磨き粉の選び方は?市販のでも使っていいの?

2-2-2.激しい運動や力を入れることはできるだけ避ける

手術直後と同様、傷口が安定するまでは引き続き激しい運動は控えた方がよいでしょう。

血行が良くなるだけでなく、スポーツなどの激しい運動は怪我をする恐れもあります。また、力を入れたり、傷口に刺激を与えたりすると治癒の進行速度が遅くなってしまいます。

「少しだけなら大丈夫だろう」と思っていても、口内は繊細です。せめて抜糸するまではゆっくり過ごすようにしましょう。

2-2-3.鎮痛剤などは自身の判断でやめない

繰り返しますが、術後の痛みは1週間程度で落ち着きます。どうしても痛みが続く場合は、処方してもらった鎮痛剤を服用しましょう。手元に残りがない場合は、普段服用されている市販薬でも構いません。

また同時に抗生物質も処方されます。抗生剤については、指定された日数を飲み切ることによって効果を維持します。飲み忘れると効果がなくなったり、耐性菌ができたりするので、患者さまの判断でやめないでください。

3.インプラントの術後に続くとマズい異常

インプラント手術後、ある程度日数が経っても出血や痛み・腫れ、その他身体症状が出る場合はどこかに異常があるかもしれません。下記に当てはまる場合は、無理したり、ご自身で判断したりせず、速やかに担当医にご相談ください。

3-1.出血

施術部位からの出血は、通常1、2日程度で止まります。それでも出血が続いたり、鼻からの出血がみられたりする場合は、施術した組織の周辺で問題が起こっている可能性があります。どれくらいの頻度で、どれくらいの量出血しているのか担当医に伝えましょう。

3-2.痛み・腫れ

痛みや腫れも、1週間程度で落ち着く方が多いものです。鎮痛剤を服用しても痛みが効かない場合は、薬が合っていなかったり、施術部位周辺の組織に問題が起こっていたりすることも。痛みや腫れは個人差といえども、我慢は禁物です。おかしいなと思ったら、悪化する前に担当医に相談してくださいね。

3-3.その他の身体症状

その他、上顎の手術であれば鼻からの出血のほか、膿が出てしまうことも。下顎の手術は、下唇が震えたり、よだれが出たりする症状が続く場合があります。いずれも施術部位周辺に問題が起きている可能性があるので、すぐにご相談ください。

また、直接傷口の痛みや腫れでなくとも、鎮痛剤や抗生物質が合わないことにより下痢をしたり、湿疹がでたりする方もいらっしゃいます。

この場合も無理をして飲み続けず、すぐに担当医にご連絡ください。

4.骨造成法を行った場合の特別な注意点

「サイナスリフト」や「GBR」などの骨造成法を行った場合は、他にも注意すべきことがあります。

4-1.サイナスリフト

サイナスリフトは、上顎へ人工的に骨を盛り足した手術です。この手術をした方は、施術部位を下にしてうつぶせ寝をしないよう注意してください。施術部分が貧血になり、傷の治りが悪くなってしまいます。

また、鼻の通り道の脇にある「副鼻腔」に対して治療をしているので、マラソンや水泳などの運動や歌唱など、激しい呼吸を伴う行為は2週間程度控えましょう。鼻風邪などを引いてしまうと、上顎洞へ感染が波及してしまう恐れがあります。体調管理をしっかりしましょう。くしゃみも鼻に大きな力がかかってしまいます。難しいかもしれませんが、なるべく控えるように注意してください。

通常のインプラント治療と同様、喫煙は2週間程度控えましょう。また、サイナスリフトを行った患者さまは、通常よりも長めに抗生剤と鎮痛剤が処方されています。こちらも医師の指示通り正しく服用をしてください。

4-2.GBR

GBRは、骨が足りない部分に人工骨や患者さまの骨を採取して、インプラントの入る骨を作る手術です。この手術をした方も、施術部位を下にしてうつぶせ寝をしないよう注意してください。施術部分が貧血になり、傷の治りが悪くなってしまいます。

しばらくの間、圧痛が続く場合があるので気になるかもしれません。しかし、指や舌先、歯ブラシなどでつついてしまうと、盛り足した軟かい骨が変形してしまう恐れがあるので気をつけましょう。

5.インプラントは術後のケアが大事

インプラントの治療は、実績や信頼のある歯科医に依頼することも大切です。しかし、何よりも患者さまご自身の術後ケアが、インプラント治療を成功させるために重要となります。

最初は、痛みや腫れ、違和感が続くでしょう。扱い方に慣れず困ることも多くあるかもしれませんが、その場合は担当医にご相談ください。

症例数をこなしている医師であれば、きちんと術後ケアの指示をしてくれます。また、抜糸をして慣れてきてからも、ご自身でのケアは怠らないようにしましょう。施術部位のメンテナンスだけでなく、禁煙や体調管理なども大切です。

さらにご自身でケアをするだけでは、不十分であることが多いものです。術後も定期的にメンテナンスに通うことも忘れないようにしましょう。

(参考)インプラントのメンテナンスはしなくても大丈夫?方法や期間を解説

6.インプラント術後には気を付けることが多い

インプラントの術後は、飲食や歯磨きの方法、薬の飲み方、控えるべき行為など気をつけなければならないことが多くあります。ただし、そこまで難しいことはありません。きちんと担当医師の指示を守れば、基本的に悪化することはないでしょう。いちばんしてはならないのは、患者さまご自身で判断され、無理をされること。少しでも気になることがあれば、すぐにご相談くださいね。

カテゴリー:インプラント&歯科ブログ   投稿日:2022年2月2日