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インプラントとブリッジの違いは?特徴やメリット・デメリットを解説

インプラント

歯を失った部分の治療法として有効なインプラント治療。それによく似た目的・治療方法にブリッジがあります。同じような役割を果たす両者には、それぞれにはない特徴と、メリット・デメリットがあるのです。

本記事では、インプラントとブリッジの詳細な違いを取り上げ、これからどちらかの治療を受けようと思っている方々の指針になるように解説しています。

1.インプラントとブリッジのそれぞれの特徴

本題に入る前に、インプラントとブリッジの特徴を押さえおきましょう。比較するにしても、両者のことを知っていなければ意味がありません。失われた歯の機能を回復するための治療である点は同じですがやや特徴が異なるので。これから治療を検討する方は確認してみてください。比較対象のため、入れ歯も含めています。

インプラント ブリッジ 入れ歯
安定 非常に高く、半永久的に使用可能 7~8年間使用可 調整が細かく必要になる
違和感 違和感なし ほぼ違和感なし 異物感を感じやすい
噛む力 自然歯と同じ感覚で噛める 自然歯とほぼ同じだが、力の入れすぎに注意 負担が大きく、あまり強く噛めない
審美性 高い 高い いまいち
ほかの歯への影響 なし 周囲の歯を削る必要がある バネをかける歯への負担が大きい
治療可能な本数 何本でも可 欠損が多いと不可 何本でも可
手術の有無 外科手術が必要 なし なし
治療期間 2か月~1年程度 短期間 短期間
費用面 保険適用外 保険適用可
※本数による
保険適用可
※本数による

インプラントもブリッジも、入れ歯にはない特徴を持っていることがわかりました。それぞれの強みがわかったところで、具体的にどのような特徴があるのかを詳しく見ていきます。

1-1.インプラント

インプラントは治療医が高額な反面、ブリッジや入れ歯にはないメリットを享受できる、上記表の3種類のなかでは日本でもっとも歴史が浅い治療法です。しかし、その有効性の高さから治療を希望する方は増えています。

3種類の治療方法で唯一保険が適用されない治療ですが、場合によっては保険適用になることもあります。条件は非常に限定的であり、治療を受ける病院に関しても制限が設けられているため、あまり一般的にはなっていません。しかし、少なくとも歯の機能を自分ではどうしようもない理由で失った人にはありがたいことに変わりないでしょう。

治療には高度な外科手術が要求されるため、一般的な歯科医院では取り扱っている病院とそうでない病院があります。また、治療で使うインプラントも歯科医院によって採用しているものが異なります。治療の前にはカウンセリングがあるので、治療前に抱えている疑問や心配はすべてその場で解決してしまいましょう。

1-2.ブリッジ

ブリッジもまた、失ってしまった歯の機能を回復させる点では同じものです。大きな違いは外科手術を必要とせず、周囲の歯を削ってそこにブリッジを掛ける点があります。インプラントほどとはいかないものの、ある程度力をかけても問題なくものを噛むことができます。顎の骨の上に載っているだけなので無理な使い方はできませんが、日常生活に支障をきたすほどのものではないでしょう。

よく部分入れ歯と間違える人がしますが、ブリッジは自分で脱着することはできず、ほかの歯と同じように歯磨きをして普段のお手入れをしなければなりません。また、装着部分が目立たないため審美性もそれなりに高く、保険適用外になるような素材を選ばなくても十分きれいに見える特徴もあります。

治療費も保険適用で安いため、ブリッジをしている人も多くいます。虫歯でなくなってしまった場合などにも保険が適用されるため、インプラントよりも身近な治療法と言えるでしょう。

2.インプラントとブリッジのメリット・デメリットと主な違い

インプラントとブリッジの概略がわかったところで、双方のメリット・デメリットを押さえていきましょう。大きく5つのポイントで違いを示すと、次のようになります。

  • 費用
  • 治療内容
  • 実用性
  • 審美性
  • 寿命

上記以外にも異なる点はいくつか存在しますが、治療を受けるにあたって特に知っておくべき内容が上記の5つです。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解して、どちらの治療を機能するかの検討材料にしましょう。

2-1.かかる費用が違う

治療にかかる費用面ではブリッジに軍配が上がります。一部例外な場合もありますが、ブリッジが原則保険適用で治療できるのに対し、インプラントは特別な条件がない限りは保険適用外になってしまいます。ブリッジで保険適用外になるのは、歯の部分の樹脂の素材が自然歯に近い物を選んだり、欠損箇所が多かったりする場合のみです。それ以外では原則3割負担になるので、それほど大きな費用負担にはならないでしょう。

一方のインプラントは大部分の患者様が保険適用外で治療を受けます。1本あたりの相場が30~40万円するため、インプラント治療を受けるためにローンを組む患者様も少なくありません。しかし、インプラント治療は1回で10万円を超える治療なので、年末調整で行われる医療費控除の対象になります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

2-2.治療内容が違う

治療内容も根本的に異なります。身体への負担がかからないほうを優れていると仮定すると、こちらも圧倒的にブリッジの勝利です。ブリッジは型をとる必要こそあるものの、外科手術のような治療は行いません。唯一行うとすればブリッジをひっかけるための歯を削ってしまうことで、削った歯は虫歯になりやすくなります。

インプラントはカウンセリングからCT検査を経て、顎の骨に穴をあけてからインプラントを埋め込む治療が基本です。当然、外科手術が発生する治療になるので、身体への負担も大きくなります。場合によっては顎の骨を再生する治療を受けなければならないこともあり、すべてはCT検査後でないとわかりません、ただ、切開や縫合が伴うため、心身の負担の面から言えばかなりのストレスになる人もいるのが現実です。詳しい治療内容に関してはこちらの記事を参考にしてください。

2-3.実用性が違う

ここでいう実用性とは噛む力のことです。自然歯に近い使い勝手はどちらも変わりませんが、ものの固さに関係なく噛むことができる点ではインプラントが有利です。外科手術で顎の骨に本体を埋め込むため、非常に安定性が高く噛むものを選ばない特徴があります。骨との接合は治療の段階で歯科医師が確認をするので、よほどのことがない限り脱落することはないでしょう。歯ぎしりや食いしばりに注意しなければなりませんが、自然歯と同じように使うことができます。

一方のブリッジもほぼ自然歯と同じように使えますが、インプラントほど土台がしっかりしていないので、あまり力を入れてものを噛み切ることはできません。使い勝手重視なのであればインプラントがおすすめです。

2-4.審美性が違う

第三者から見た場合のきれいさ、いわゆる審美性もわずかながら違います。どちらも非常にきれいに仕上がるため、第三者から見ると大きな差は感じられません。しかし、ブリッジの場合は審美性を高くしようと思うと保険適用外になる素材を選択しなければならないのです。もちろん使われる素材が何かにもよりますが、保険適用内で済ませることも可能です。

対してインプラントの場合は、保険適用外であることからもわかるとり、上部構造は始めから自然な風合いにできています。追加費用で審美性の高いものを揃える必要もありません。

なお、どちらも審美性が高いとした理由は、固定のためのバネや金具が見えないためです。見た目に大きな変化や違和感がないので、十分審美性が高い治療と言えるでしょう。

2-5.寿命が違う

決定的な違いとして、寿命がまったく違います。インプラントは寿命が平均して10年ありますが、メンテナンスによっては20年以上使えるものもあります。もっとも長く使われたインプラントは、治療した患者様が亡くなるまでの約40年間使用されていました。定期的なメンテナンスを受け、きちんとした日常的なケアができていることが前提ですが、半永久的に使えるのがインプラントの強みでもあるのです。

これに対して、ブリッジは7~8年で交換が必要になります。ブリッジ装着のためには、周囲の健康な歯を削って被せる必要があるので、被せた場所に異常がないかの点検が必要です。また、顎の骨に埋め込んであるわけではないので、変形していないかなどの点検を含めて交換が必要になります。

3.ブリッジからインプラントへは変更可能

今現在ブリッジで治療をしている場合は、インプラントへの変更も可能です。やり方としては以下の手順になります。

  • ブリッジを取り外す
  • 失っている部分いインプラント治療を施す
  • 支台歯にはセラミックなどを被せる

ブリッジの治療に不安があったり、ブリッジとの相性が良くない場合には有効な手段です。また、支台歯は健康な歯を削っているので、ブリッジと支台歯の隙間に菌が入り込むとなかなかケアができず、虫歯になりやすい欠点があります。インプラントでは、健康な歯を傷つける必要もないので虫歯になりやすくなることもないでしょう。

ただし、ブリッジを取り外した状態によっては追加での処置が必要なる場合もあります。特に菌による病気は治療が複雑化することを覚えておきましょう。

3-1.支台歯の状態によっては抜歯が必要

基本的にはブリッジによって補われていた箇所、およびブリッジを支えていた支台歯の処置でインプラント治療は終了します。ブリッジ本体があった場所にはインプラントを、支台歯にはセラミック製の被せ物をするのが一般的です。

しかし、支台歯の状態によっては被せ物だけでは処置ができず、抜歯したうえで支台歯があった場所にもインプラント治療をする可能性があります。支台歯は本来健康な歯であり、ブリッジを被せるために削らなければなりません。実はこの支台歯は、通常の歯よりも虫歯や感染症になりやすいとされており、知らない間に病気になっていることも珍しくないのです。また、ブリッジを掛けていた関係で支台歯に力が集中し、根元が割れている場合も抜歯の対象です。歯科医師によく見極めてもらい、抜歯の判断をされたら従っておきましょう。今は問題なくても、のちに抜かなければならなくなることもあります。

3-2.ブリッジ周囲が歯周病だと治療が複雑に

歯周病になるのは自然歯だけです。人工歯であるブリッジやインプラントは、虫歯も歯周病になることはありません。しかし支台歯周辺やブリッジが載っている歯茎のあたりは歯周病になる可能性があり、校内環境が不潔だと歯周病になってしまう可能性もあるのです。

虫歯であれば、なってしまっている歯の治療だけである程度回復できますが、歯周病となると話は別です。インプラントは顎の骨にインプラントを埋め込むため、感染症や菌がいない状態で治療をしなければなりません。もし歯周病になってしまっていると、インプラント治療の前に歯周病の治療の必要が生じます。仮に歯周病のままインプラントを埋め込んだ場合、のちにインプラントが脱落してしまう可能性もあるのです。早くインプラントにしたい気持ちをまずは抑えて、歯周病治療に専念しましょう。

3-3.インプラントとブリッジを併用する場合もある

2~3本歯を失っている状態であれば、インプラントとブリッジを併用する場合もあります。ブリッジは複数本失っている場合は治療が困難であり、場合によっては保険適用外の治療になります。その際に利用される技術が、インプラントとブリッジの併用です。

具体的には支台歯になる部分にインプラントを埋め込み、自然歯も支台歯の形に削る。その後、ブリッジを被せることで完了になります。失っている歯の本数によって使用されるインプラントの数は変わりますが、支台歯がないとインプラントを使うこともあります。もちろん、保険適用外の治療なので治療の費用は高額になってしまうでしょう。場合によっては部分入れ歯を勧められることもあるので、歯科医師とよく相談のうえで決定しましょう。

なお、支台歯にインプラントを使う際も事前検査としてCT検査を受けて外科手術を受ける必要があります。詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています。

4.メンテナンスはどちらも必須

インプラントもブリッジもどちらもいい面、悪い面がありますが、共通している維持の手間としてメンテナンスがあります。メンテナンスとは治療後に噛み合わせに問題はないか、感染症に罹っていないかを判断するものです。普段の歯磨きなどのケアでは対応できないことを行うことがほとんどで、年に2回の定期的な通院を勧められるはずです。

もし、メンテナンスを怠ってしまうと歯周病になるリスクが高くなったり、噛み合わせが悪いことで引き起こされる痛みにさいなまれたりする可能性もあります。インプラントもブリッジも、代替物とはいえ人工的なものであることに変わりはありません。歯科医師の勧めどおり、定期的なメンテナンスを受けてください。

5.悩んでいるなら歯科医師に相談を

インプラントかブリッジかを悩んでいるのであれば、まずは歯科医院での相談をおすすめします。ブリッジができない方もいれば、インプラントはおすすめできない方もいます。どちらも高度な専門知識が必要な処置なので、わからなければ自己判断せずに専門家の指示を仰ぐことも大切です。インプラント治療を行っている歯科医院に問い合わせてみましょう。

また、何かしらの事情でインプラント治療を断られ、ブリッジで過ごしている方もいます。インプラントは日進月歩で技術が進化しており、昔はできないと言われていた疾患を抱えている方でも現在なら治療可能な場合もあるのです。当院では、セカンドオピニオンとしての相談も受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

6.インプラントとブリッジ、どちらにするかは慎重に

インプラントにするかブリッジにするか、最終判断は歯科医師にゆだねるしかありません。しかし、もし「どちらでもできる」と言われれば、最終判断は患者様自身になるでしょう。どちらも治療して終わりではないので、それぞれのメリット・デメリットをよく考えて判断しましょう。いずれを選択しても定期的なメンテナンスは必須なので、歯科医師の指示をよく守って長く付き合えるようにする努力が必要です。

カテゴリー:インプラント&歯科ブログ   投稿日:2021年10月1日