インプラント書籍執筆の院長が丁寧にご相談にのります

院長 高田 徹

お電話でお問合わせ

03-3393-4182

無料相談WEB予約

【タイミングが重要!】インプラント治療後でもホワイトニングはできる?

インプラントをきっかけに歯への関心が高まると、他の歯も全体的にキレイにしたい!と「歯のホワイトニング」を検討される方も少なくありません。

また、中にはまだインプラント治療はしていなくても、インプラントとホワイトニングの両方に興味がある方もいらっしゃるでしょう。

とはいえ、「インプラント後にホワイトニングはできるのか」、「ホワイトニングとインプラントはどの順番で行うべきか」、「効果はあるのか」と、疑問や不安を抱く方も多いはずです。

そこで本記事では、インプラントとホワイトニングに関する基礎知識から、ホワイトニングを行うおすすめのタイミングや注意点、ホワイトニングの種類や効果を長持ちさせる方法まで詳しく解説していきます。

▼この記事で分かること

  • インプラント治療後でもホワイトニングは可能
  • ホワイトニングはインプラントの「治療前」がおすすめ
  • インプラント(人工歯)はホワイトニングで白くならない
  • ホワイトニングの種類や種類ごとのメリット・デメリットが分かる
  • 歯の白さを維持する方法もご紹介!

ぜひ最後までご覧ください。

「インプラント治療後」でもホワイトニングはできる

結論から申し上げると、インプラント治療後でも、ホワイトニングはできます。ただし、ホワイトニングで使用する薬剤は、天然歯の着色汚れを落とすために作られています。つまりホワイトニングで白くできるのは「天然歯のみ」です。

そのため、インプラント治療後にホワイトニングを行った場合、ホワイトニング前の天然歯と色を合わせた人工歯は、ホワイトニング後の天然歯との色の違いが顕著になり、不自然な見た目になってしまう可能性があります。

もし、インプラント治療後にホワイトニングをする場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。

ホワイトニング後の天然歯の色を予想して人工歯をつくることも可能

例えば、複数の歯を失って食事に支障が出ているなど、インプラントをすぐに入れる必要がある場合は、当然ながら「インプラント治療」が優先されます。

その場合は、ホワイトニング後の天然歯の色を予想して人工歯を作るのが一般的です。しかし、ホワイトニングでどのくらい歯が白くなるのかは、着色の状態や歯の質などによる個人差が大きく、歯科医師でも予想が難しいものです。

そのため、インプラント前にホワイトニングするよりも仕上がりが劣る、または人工歯と天然歯に差が出る可能性があることを理解しておきましょう。

インプラントを作り直さない限り天然歯との色を合わせられないので注意

周りの天然歯に合わせて人工歯の色を選んだにも関わらず、インプラント治療後にホワイトニングした結果、人工歯の色だけが異なる不自然な状態になるリスクがあります。それは、ホワイトニングでは天然歯だけが白くなるためです。

もし、人工歯と天然歯の色の違いが出てしまった場合は、インプラントの人工歯を作り直して、色の差を解消するしかありません。

言葉では簡単ですが、人工歯の再製作は基本的に高い費用がかかります。加えて、保険適用外のため、歯一本あたり8万円~20万円前後はかかると考えておいた方がよいでしょう。

ホワイトニングは「インプラント治療前」がおすすめ!

ホワイトニングは、インプラントの治療前に行うのがおすすめです。インプラント治療後でもホワイトニングができることは説明しましたが、インプラント治療を優先しなければならない場合を除いて、できるだけインプラントの治療前にホワイトニングを行いましょう。

現時点でインプラントとホワイトニングどちらも検討している場合は、診察時に必ずどちらも受けたい旨を歯科医師へ伝えてください。

インプラント治療前(もしくは治療中)のホワイトニングがおすすめの理由

インプラント治療前のホワイトニングがおすすめの理由は、主に以下の2つです。

  • インプラント(人工歯)はホワイトニングで白くならないから
  • インプラントと天然歯の色の違いを防げるから

前述した部分と重なる点もありますが、上記の理由をより詳しくみていきましょう。

インプラント(人工歯)はホワイトニングで白くならないから

1つ目の理由は、人工歯がホワイトニングでは白くならないからです。

前述した通り、ホワイトニングで白くできるのは天然歯のみ。ホワイトニングの薬剤は、インプラントなどの人工の素材には効果を発揮しません。

インプラントと天然歯の色の違いを防げるから

1つ目の理由にも関連しますが、インプラント治療前にホワイトニングをすれば、インプラントの人工歯と天然歯の色の違いを防ぐことができます。これが2つ目の理由です。

改めて申し上げると、人工歯はホワイトニングで白くすることができません。インプラント治療をする前にホワイトニングを行い、自分の歯を白くしておけば、そのキレイな色に合わせてインプラントの人工歯を作ることができます。

その結果、自然歯と並んでも違和感のない仕上がりになることが期待できるのです。

ホワイトニングの種類と持続期間

一度ホワイトニングをしたからといって、永久的に白さが続くものではありません。ホワイトニングはあくまでその時点での歯の着色汚れなどを改善する方法です。時間の経過とともに効果は薄れていきます。

違和感のない色の人工歯を作ったとしても、何もしなければ天然歯に着色汚れがつき、色の差が目立つようになってくるのも普通のことです。

なお、ホワイトニングの持続時間は、個人差もあれば、次にご紹介するホワイトニングの種類によっても異なります。まずはホワイトニングの種類やその特徴、持続期間について解説します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングです。効果の持続期間は約3ヶ月~6ヶ月程度が一般的。色素を分解する働きを持つ薬剤を歯に塗り、効果を高めるための光を照射します。

短期間で集中的に歯を白くするため、薬剤は医療機関でしか用いることのできない濃度の高いものを使います。それによって1度の施術である程度の白さを実感できるのが特徴です。

さらに白くしたい場合は、1~2週間間隔で数回通院して効果を高めていく方法がおすすめ。なお、費用の目安は15,000円~50,000円程度です。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

オフィスホワイトニングのメリット・デメリットは以下の通りです。

【メリット】
  • 短時間かつ1回の施術で2~3段階上の白さを感じやすい
  • 自分で薬剤を用意したり塗布したりする必要がなく、手間がかからない
【デメリット】
  • ホームホワイトニングに比べてコストが高い
  • 効果の持続期間が短く、元の色に戻りやすい
  • 歯科医院に通わなければならない

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、その名の通り自宅にいながら自分で行うホワイトニングです。専用の薬剤を塗り、歯科医院で製作した自分専用のマウスピースを毎日一定時間装着する方法です。

患者様ご本人が薬剤を取り扱うため、オフィスホワイトニングよりも安全に配慮した濃度の低い薬剤を使用。そのため、1回あたりの変化は緩やかで、即効性は期待できません。しかし、その分効果の持続期間は約6ヶ月~1年程度でオフィスホワイトニングよりも長期間の効果が続きます。

費用の目安は10,000円~30,000円程度です。一般的にはマウスピースの製作費も費用に含まれていますが、ホワイトニング剤がなくなった場合は追加購入しなければならないため、続ける分だけコストがかかる点は覚えておきましょう。

ホームホワイトニングのメリット・デメリット

ホームホワイトニングのメリット・デメリットは以下の通りです。

【メリット】
  • ホワイトニング効果が持続しやすい
  • 自宅で好きな時間にホワイトニングができる
  • ホワイトニングのために何度も通院しなくて済む
  • オフィスホワイトニングに比べると安く済む
【デメリット】
  • 効果が出るのに時間がかかる(2週間~4週間)
  • 自分でホワイトニングする時間・手間がかかる
  • 毎日継続しなければ効果が見込めない

スペシャルホワイトニング(ホーム+オフィス)

スペシャルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用したホワイトニング方法です。それぞれのメリットが合わさり、即効性も持続性も高いのが特徴です。

効果の持続期間は1〜2年程度と、やはりどちらか片方のホワイトニングを行うよりは、長期間の効果が見込めます。ただし、ホームホワイトニングを怠ると持続性は低下するため注意が必要です。また、費用も高額になります。

スペシャルホワイトニングのメリット・デメリット

スペシャルホワイトニングのメリット・デメリットは以下の通りです。

【メリット】
  • 白さへの即効性・持続性が高い
  • より短期間で効果を実感できる
  • 片方の施術では難しいレベルの白さも期待できる
【デメリット】
  • 費用がかさむ
  • 通院+自宅でのケアに時間・手間がかかる

インプラント(人工歯)は黄ばむ・着色するのか?

人工歯が「オールセラミック」や「ジルコニア」といった、着色汚れのつきにくい素材が使われている場合は、着色・変色によって黄ばむ可能性はほとんどありません。

しかし、プラスチックの一種である「レジン」をセラミックに混ぜた「ハイブリッドセラミック」を使った人工歯は、着色・変色する可能性があります。それは、レジンという素材が、着色汚れがつきやすく経年劣化するためです。

ハイブリッドセラミックは、オールセラミックやジルコニアと比べて低価格ですが、インプラントの着色・変色によって作り直しが必要になるケースがあります。そのため、長い目でみたときのコスト考えれば、人工歯の素材にもこだわりたいところです。

特にインプラントはホワイトニングで白くできないため、着色や変色が心配な方ほど、人工歯の素材にこだわり、歯科医師としっかり相談して決めていきましょう。そもそも人工歯にどの素材が使えるのかは、歯科医院によって異なるため、事前に併せて確認しておくと安心です。

インプラントとホワイトニングに関する注意点

ここからは、インプラントとホワイトニングに関する注意点をご紹介します。

仕上がりには個人差がある

歯の質やホワイトニング前の歯の状態(変色度合い)は、人によって大きな差があります。そのため、仕上がりにも個人差があることは頭に入れておきましょう。

特にインプラント治療後にホワイトニングをする場合、ホワイトニング後の白さを予測して人工歯を作りますが、その予測は難しく、天然歯と100%同じ色にすることは難しいものです。天然歯と違いが出る可能性があることを理解したうえで、ホワイトニングを行いましょう。

歯の変色・着色の原因や状態によって効果がない場合もある

歯の変色・着色の原因や現在の歯の状態によっては、ホワイトニングの効果が見込めない場合もあります。それは、テトラサイクリン系による着色です。

テトラサイクリン系の着色とは、抗生物質の種類によって起こる変色のことで、この薬を長期間飲んでいる方に多く見られます。

この着色が原因で天然歯が大きく変色している場合など、天然歯の状態などによってはホワイトニングの効果が出ないもしくはあまり感じられないことがあります。

インプラントや詰め物・被せ物には効果が見込めない

前述した通り、ホワイトニングで白くできるのは天然歯のみです。インプラントの人工歯や詰め物・被せ物には効果が見込めないこともあらかじめ知っておきましょう。

反対に、ホワイトニングによってインプラントの人工歯に悪影響を及ぼすことはないので、その点はご安心ください。

インプラントを長期間白い状態で保ちたい場合は、人工歯の素材を選ぶ段階で、変色・着色しにくいオールセラミックやジルコニアの素材のものを選ぶことがおすすめです。まずは歯科医師に相談しましょう。

歯の白さを維持する方法

インプラントとホワイトニングをした後、ずっと白く美しい歯をキープできるかはメンテナンス次第です。ここでは、意識したいポイントをご紹介します。

歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける、クリーニングする

歯が一度理想的な白さになった後は、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける、またクリーニングをしてもらうことで効果が持続するでしょう。

普段のブラッシングだけでは落としきれない汚れが歯の着色汚れにつながってしまいますが、専門の機器を用いて、着色汚れや歯垢などをしっかり除去することで、ホワイトニングの効果を長続きさせられます。

さらに、口の中を衛生的に保てるため、歯周病や虫歯の予防、またインプラント治療後にリスクのある「インプラント周囲炎」の予防にも有効です。

定期的にホワイトニングする

歯科医院でのクリーニングでは、歯の表面の汚れは落とせても、歯の内部の色は変えられません。歯そのものの色を白くできるのはホワイトニングのみです。

また、1度ホワイトニングをしても効果が永久に続くわけではないため、定期的なホワイトニングで白さを保ちましょう。

ホワイトニング後の歯の色に合わせて人工歯を作っている場合には、ホワイトニングの効果が薄れることで、人工歯が白く浮き、悪目立ちする可能性があります。そのため、ホワイトニングは治療後も6ヶ月〜1年ごとに行うのがおすすめです。

着色しやすい色の濃い飲食物に気をつける

ホワイトニング後、着色しやすい食品・飲料を避けることで、キレイな状態を維持できます。

特に、ホワイトニングをしてから1週間程度は口にするものの影響を受けやすい状態なので注意が必要です。

【ホワイトニング直後に控えたい食べ物や飲み物】
  • 色の濃い調味料(しょうゆ・みそ・ソース・タレなど)
  • カレー
  • 赤ワイン
  • チョコレート
  • コーヒー
  • 紅茶
  • 緑茶

ただ、着色しやすい食品は上記以外にもたくさんあるので、完全に避けるのは難しいかもしれません。

そのため、着色しやすい食品を食べたり飲んだりしたら、着色汚れ対策の歯磨き粉やホワイトニング用歯磨き粉で、すぐに歯磨きをするよう心掛けましょう。

歯磨きなどのセルフケアを毎日徹底する

歯に食べかすなどがついた状態でいると、色素沈着が起きるリスクがあります。毎日丁寧に歯磨きをして汚れを取り除くことで、白い歯を維持できます。ホワイトニング直後の歯は色素が沈着しやすい状態のため、こまめな歯磨きを徹底しましょう。

ただし、ブラッシング時に力を入れすぎると、歯の表面に小さな傷がついてしまい、かえって汚れが入りやすくなる可能性があるため注意が必要です。

もし、歯の磨き方に不安がある方は、ホワイトニングを受ける際に歯科医師や歯科衛生士に歯の磨き方の指導をしてもらうことをおすすめします。

禁煙する

喫煙している方は、たばこをやめるか、控えるようにしましょう。たばこのタール(ヤニ)が歯につくと歯が黄ばんでしまうからです。また、喫煙によって口腔内の菌が増え、虫歯や歯周病、口臭などを招く原因にもなります。

他にも歯茎の黒ずみ、「インプラント周囲炎」など深刻なトラブルにつながるため、インプラント治療やホワイトニングを機に禁煙するのがベストです。難しい場合は、徐々にたばこの本数を減らしていきましょう。

適切なタイミングのホワイトニングで、キレイな白い歯を維持しましょう!

インプラントの人工歯はホワイトニングで白くできないことから、治療のタイミングなど、いくつかの注意点があることが分かったかと思います。インプラント治療前後に、ホワイトニングへの興味が出てきた場合には、まずは歯科医師と相談して、計画的に治療を進めましょう。

当院「高田歯科クリニック(杉並区荻窪)」では、患者様に合った最適な方法をご提案し、健康な白い歯を維持できるお手伝いをいたします!

インプラントの無料相談も随時受け付けておりますので、インプラント治療やホワイトニング、そのほか歯に関することでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

カテゴリー:インプラント&歯科ブログ   投稿日:2024年4月10日