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インプラントの治療費は分割払いできる?ほかの支払い方法も解説します

インプラント費用の分割

インプラントを検討しているけれど、費用面を懸念して治療に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。インプラント治療は自由診療なので保険適用が効かず、どうしても高額になってしまいます。

そこで、本記事ではインプラント治療費の分割払いについて解説していきます。

インプラントの治療費の支払い方法まとめ

  • クレジットカード払い…分割払い可能(クレジットカード会社との契約によりNGな場合も)
  • デンタルローン…分割払い可能(利用できる歯科医院は限られている)
  • 現金…基本的に分割払い不可(歯科医院によっては対応しているところも)

インプラントの治療費は医療費控除の対象でもあるので、制度をうまく活用して、後悔のない治療を選んでください。

1.インプラント治療の相場

インプラント治療の相場は、およそ1本あたり30〜40万円といわれています。本数が増えれば増えるほど金額はあがりますし、インプラントの種類やメーカー、治療箇所によっても金額は異なります。金額だけを見るとなかなか手を出せないと思うかもしれません。しかし、インプラント治療費の内訳を知ることで相場への納得感がでるでしょう。

1本30〜40万円が相場のインプラント治療費内訳としては、下記の通りです。

  • 検査 / 診察費用
  • 手術費用
  • インプラント(人工歯根部分)の費用
  • 被せものの費用
  • メンテナンスの費用

担当歯科医の技術や信頼、治療後のフォローなども費用の一部として考えられます。

治療費が安いことに越したことはないですが、相場をあまりにも下回る金額だと一度考え直してみてもよいかもしれません。事前カウンセリングなどもありますから、見積もりを出してもらった上で内訳を確認しましょう。事前に提示されている費用が安くても、確認をしてみるとメンテナンスや治療後のフォローなどは追加請求されるかもしれません。

(参考)インプラントの費用は?料金相場や内訳、適用できる保険を解説!

2.インプラント治療費は分割できるのか?

インプラントに限らず、高額治療費はまとめてお金を用意するのが大変でしょう。精神的にも不安定な状態ですし、生活する上でのお金も必要なわけですから、負担額を減らせたら嬉しいものです。ここではインプラント治療費の分割方法について解説します。

2-1.歯科医院にもよるがクレジットカード決済ならできる

結論、インプラント治療費の分割払い可否については、歯科医院によります。ただし、クレジットカード決済であれば、クレジットカード会社と患者さま間の契約となるので、大抵分割払いが可能です。

すでにお持ちのクレジットカードであれば、新しく審査の申し込みをする手間も必要ありません。しかし、カードのブランドによっては歯科医院で利用できないこともあるので、事前に確認をしておきましょう。

また、クレジットカード決済の場合は、金利手数料が上乗せされます。毎月の金額でみれば、負担が減るので「安い」と感じるかもしれません。ただし総額で比較してみると、通常よりもクレジットカード決済の方がやや高くなります。総額がいくらになるかは分割回数や金利手数料によって異なるので、こちらもあらかじめ確認しましょう。

2-2.現金では難しい

現金での分割払いは、あまり多くはありません。お金を毎月持っていって支払うのではなく、院内分割といった方法をとっている歯科医院もあります。これは歯科医院独自のプランなので、どこでも対応しているわけではありません。公式ホームページや問い合わせなどで必ず確認をしましょう。

院内分割の詳細についても、歯科医院によるものなので一概にはいえません。一般的には、支払い回数が決まっており患者さま側で選択が可能。支払い方法も、現金支払い・クレジットカード支払い・銀行振り込みが選べることが多くあります。また、院内分割の場合は分割手数料が無料であることも。分割払いで負担を減らせる上に、カード支払いやデンタルローン支払いのような金利部分がないのはありがたいものです。

2-3.デンタルローンという方法もある

院内分割とは異なり、歯科治療専門のローン商品(デンタルローン)で支払いができる歯科医院もあります。デンタルローンは、患者さまの代わりにデンタルローン会社が治療費を立て替え払いする仕組み。患者さま自身は毎月分割でデンタルローン会社に返済をします。契約は、患者さま・デンタルローン会社・歯科医院の三者間です。どのデンタルローン会社を利用するかは、歯科医院によって異なるので患者さま側では選べません。

利用するには審査があります。とはいえ、治療を決めてから即日審査の申し込みができて、だいたいがすぐに結果が分かるものです。クレジットカード払いと同様、金利手数料がかかるのがデメリットといえるでしょう。

デンタルローンに関しては、下記記事も参考にしてみてください。

(参照)インプラントの治療費でローンは組める?デンタルローンの審査や基準を解説

3.クレジットカードとデンタルローンの違い

前述した、クレジットカード払いの分割とデンタルローンは何が違うのでしょうか。分割払いができるものの、金利手数料がかかる点は同じです。その他違いを理解した上で、支払い方法を決めましょう。繰り返しになりますが、いずれも取り扱いの有無については歯科医院によって異なります。事前に確認するようにしましょう。

3-1審査の有無

まずは審査の有無です。

クレジットカードで支払いをする予定で、すでにお持ちのカードを利用する場合、審査はありません。ただし、歯科医院の対応可能ブランドにあわせて新しくカードを作成する場合は、審査があります。審査の申し込み資格や条件は各クレジットカード会社によって異なります。

デンタルローンは、申し込み時に審査があります。申し込み資格や審査期間は各デンタルローン会社の規定によって異なります。原則20歳以上の安定した収入がある方が対象。アルバイトやパートの方は、継続した収入が不安定なので、保証人が必要となる場合。また学生の方は親御さんの名義で申請が行えます。年収など、必要情報を申告する必要があるので、あらかじめご両親に相談の上申し込みましょう。

3-2.選択可能な会社

クレジットカードやデンタルローンは、歯科医院によって利用できる会社が異なります。患者さまご自身では選べないので注意しましょう。

(例)クレジットカード会社:VISA、MasterCard、American Express、JCB、Dinersなど
(例)デンタルローン会社:JACCS(ジャックス)、アプラス(新生銀行)、オリコ、日本信販、スマイルライン(SMBCファイナンスグループ)など

3-3.金利

金利手数料は、クレジットカード会社およびデンタルローン会社で異なります。

前述した通り利用会社は患者さま側で選べないので、歯科医院で対応している会社が分かったら公式ホームページなどで確認しましょう。

なお、だいたいクレジットカードの金利手数料は15%程度、デンタルローンは5〜8%が多く見られます。デジタルローンの方が金利は安いので、利用予定の歯科医院で取り扱いがあればぜひ検討してみてください。

3-4.医療費控除の対象費用

インプラントは自由診療のため、保険適用外です。しかし、インプラントは医療費控除の対象なので申告すると税金の一部が還付されて戻ってきたり、控除されて節税になったりします。医療費控除は、1〜12月の1年間に支払った医療費が10万円以上の場合に申告が可能。翌年患者さまご自身で確定申告を行う必要があるので、領収書などをきちんと残しておきましょう。また、バスや電車など通院にかかる交通費なども対象となる場合もあります。ただし自家用車で移動した場合のガソリン代は対象外です。

さらに医療費がかかった本人だけでなく、家族の医療費も合算して申告できます。対象は同居以外の家族、例えば単身赴任や進学で一人暮らしをしている家族まで含まれます。

申告期間は、毎年2月16日~3月15日の1ヶ月間です。申告のためには次のような書類を用意しましょう。

  • 確定申告書
  • 医療費控除の明細書
  • 源泉徴収票
  • 還付金を振込してもらう口座
  • マイナンバー
  • 身分証明書(e-taxの場合は不要)
  • 印鑑

以前は、医療費の領収書を提出していました。しかし平成29年度以降は、提出書類の簡略化により医療費控除の明細書にまとめて記入すればよくなりました。明細書には、医療を受けた人ごと、病院・薬局ごとに医療費を合計して記載します。

申告時に領収書の提出は不要ですが、5年間の自宅保管義務があります。税務署からの求めがあれば、提示・提出をしましょう。

(参考)国税庁|医療費控除の提出書類の簡略化のお知らせ

(参考)国税庁|医療費控除が変わります!!!(pdf)

申告先は、お住まいの地域の税務署です。申告はインターネット経由(e-tax)や郵送でも可能です。申告し忘れた場合も、5年前までさかのぼって申告できます。

詳細は国税庁のホームページか、当ブログでもくわしく解説しているので参考にしてみてください。

(参考)国税庁HP NO.1120医療費を支払ったとき(医療費控除)

(参考)インプラント治療費を安くする方法はある?徹底解説します

3-5.支払いができるタイミング

支払いのタイミングもまた、クレジットカード会社やデンタルローン会社によって異なります。引き落とし日までに、毎月の支払い額を用意しておきましょう。分割とはいえ、回数によっては毎月の支払い額が高額になる可能性があります。支払いをすることに変わりはないので、きちんとお金の管理をし、支払い遅れがないようにすることが重要です。

なお、デンタルローンに関しては、ボーナスが出た場合に多めに払うこともできます。

3-6.追加費用の支払い

デンタルローンは、インプラントの追加治療費の支払いが適用されないので注意しましょう。分割金額が確定し、支払いが始まったあとに追加費用が発生すると、支払い総額が変わってしまうためです。

ですから、正式にインプラントの依頼をする前に、きちんと見積書の要件や内訳をチェックすることが大切です。見積書を見た上で不明な点は必ず確認し、追加費用が発生する可能性についても尋ねましょう。

4.インプラント治療費を分割払いするメリット

インプラント治療費を分割払いにするメリットは「月々の負担が減らせる」「頭金が必要ない」「治療の選択肢が広がる」があります。詳しく解説していきましょう。

4-1.月々の負担が減らせる

冒頭でもご紹介しましたが、インプラント治療費の相場は1本で30〜40万程度です。治療本数や治療箇所、使用するインプラントによって費用は変わってきますが、やはりまとめて大金を用意するのは難しいものです。

その点、分割払いにすれば、回数にもよりますが毎月の負担額を減らせます。金利手数料は上乗せされてしまいますが、多少総額が高くなっても、一括で支払いするより分割の方がよいという方もいらっしゃるでしょう。

4-2.原則頭金は必要ない

クレジットカード払いやデンタルローンの場合は、基本的に頭金を用意する必要がありません。頭金とは、最初に支払うまとまったお金のことを指します。たとえば、頭金が発生する場合、治療費の1回目にある程度まとまった金額を支払い、残りを分割して支払っていきます。

ただし、デンタルローンの審査結果次第では、頭金が必要になる場合も。また院内分割のプランでも頭金が発生する可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

4-3.治療の選択肢が広がりやすい

治療が始まる前に、まとまった大金を用意するのは誰でも躊躇してしまいます。そのため、「できることなら治療費を安く済ませたい」と、お金があれば選択できた治療方法も諦めようか考えてはいないでしょうか。月々の支払い金額を分割することで、負担を減らせるので治療方法を妥協しなくてすむのは分割払いのメリットといえるでしょう。

歯は一生付き合っていくものです。将来的に治療をし直したり、メンテナンスのために追加費用をかけたりするのなら、たとえ安くても、いま検討している治療方法が最適なのか今一度見直してみましょう。総額で考えると高いと感じるかもしれませんが、将来的なことまで見据えた上で判断することも大切です。

5.インプラント治療費を分割払いするデメリット

インプラント治療費を分割払いするのに、メリットもあればもちろんデメリットもあります。双方理解した上で、支払い方法を含め依頼する歯科医院を決めましょう。

5-1.金利が上乗せされる

前述したとおり、クレジットカード払いでもデンタルローンでも、分割払いにすると金利手数料が上乗せされます。分割費用だけでみれば安く感じるかもしれませんが、総額で比較すると高くなります。それぞれの会社は患者さまでお選びいただけないので、金利を安いところにするのは難しいですが、あとで明細などを見直したときに驚かないように理解しておきましょう。

5-2.カードの限度額以内でなければならない

クレジットカード決済について、日常でもネットショッピングや引き落としで利用している場合は、もちろん総額での請求となります。分割回数によっては、上限額に対して通常使える金額が少なくなってしまうことも。ふだん利用しているクレジットカードをインプラント治療費の分割払いに利用するのなら、毎月の支払額を差し引いてあといくら使えるのか計算しておきましょう。場合によっては、インプラント治療費用にポイント還元率などの高いクレジットカードを別に作った方がよい場合もあります。

6.分割払い返済シミュレーション

分割払いで気になるのは金利ですよね。実際に金利でどのくらい支払いに差が生まれるかをシミュレーションしてみました。シミュレーションには、三井住友銀行の「カードローン返済シミュレーション」を利用しました。参考になさってください。

(参考)カードローン三井住友銀行返済シミュレーション

6-1.50万円・金利8%・返済期間2年の場合

50万円の借り入れで、金利8%・返済期間2年(24ヶ月)の場合、月々の返済金額は22,613円です。支払う金利の総額は42,712円となりました。

借入金額 50万円
金利 8%
返済期間 24ヶ月
月々返済金額 22,613円

6-2.50万円金利14.5%の場合

50万円の借り入れで、金利14.5%・返済期間2年(24ヶ月)の場合、月々の返済金額は24,124円です。支払う金利の総額は79,976円となりました。

借入金額 50万円
金利 14.5%
返済期間 24ヶ月
月々返済金額 24,124円

金利が6%違うと、支払い金額は約3万6千円プラスになります。この違いが大きいか小さいかは人によって差があると思いますが、分割することで支払い負担が減ることは確かです。ご自分でも簡単に試算できるので、気になる方はシミュレーションしてみましょう。

7.デンタルローン申し込みの流れ

実際にデンタルローンを利用する場合、申し込みから利用確定までどのような流れかをご紹介します。注意点としては、審査から利用確定までにタイムラグがある点です。申し込み当日に利用できない点を把握しておきましょう。

7-1.インプラント治療費の確定

まず精密検査をおこない治療計画を立てます。治療方法を決定したのち、治療費を確定させます。追加費用が生じた場合でも、ローンが確定したあとでは借入金額を増やせません。しっかり見積りをおこない、費用の漏れがないか確認しましょう。

7-2.デンタルローンの申し込み

デンタルローンを提供している銀行やローン会社に直接申し込みます。ホームページなどから申し込みフォームに入力する、もしくは書類に必要事項を記入し郵送するなど、漏れないようにしましょう。

7-3.審査

申し込みが完了すると、ローン会社が審査をおこないます。審査は、今までの借入金や返済の実績をもとにおこなわれます。審査にかかる時間は、一般的には1日程度です。審査結果は、申し込み時に記入した連絡先(電話もしくはメールアドレス)に届きます。治療予定の歯科医院にも審査結果が通知されます。

7‐4.返済開始

治療が開始され、銀行の口座振替手続きが完了したら、月々の返済が始まります。毎月決まった額が引き落とされるので、しっかり支払っていきましょう。

8.費用で困ったら歯科医院に相談を

費用に困ったら、まずは歯科医院に相談をしてみてください。当院高田クリニックでは無料カウンセリングを実施しています。概算でも、どれくらいの費用がかかるのかわかれば予算計画がたてやすいですよね。またカウンセリングの結果、よりよい治療方法をご提案できる可能性も。

当院では、安心の『総額設定』をしています。つまり、治療に必要な検査費、CT費用、手術費などをすべて含んでおり、何度通院しても追加費用がかかりません。また、株式会社ジャックスが運営しているメディカルクレジット(デンタルローン)の利用も可能ですので、ぜひ検討してみてくださいね。

9.インプラント分割払いで治療の可能性は広がる

インプラント治療は、総額でまとめて支払いをするとなると、保険適用外で高額のため躊躇してしまうでしょう。しかし、クレジットカード払いやデジタルローン、院内分割を利用して分割支払いができると、月々の患者さまの負担は軽減されます。

また、まとまったお金を用意する必要がないので、全体の治療費を無理に安く抑える必要もありません。生涯付き合っていくものですから、後悔のない治療ができるよう、インプラント治療費については分割払いも検討されてみてください。

※本コラムはあくまで一般的な情報として説明しております。高田歯科ではコラム内容で触れてはおりますがあえて対応していない内容もございますが、ご来院いただく患者様に合わせて最適なインプラント提案をさせていただいておりますので、まずは相談ください。

カテゴリー:インプラント&歯科ブログ   投稿日:2022年2月1日