ストローマン社製インプラントの費用は?1本あたりの相場と内訳を解説

ストローマン社のインプラントの費用はクリニックにより異なりますが、当クリニックの場合は33万〜44万円(税込)となっています。検査費・CT費用・手術費のすべてが含まれています。なお全国のインプラントの相場は1本30万〜60万円とされています。
この記事では、ストローマン社製インプラントの費用について解説します。新しくインプラント治療を受けることを検討されている方、転居などでストローマン社製のインプラントを改めて調べている方は参考にしてみてください。
- インプラントの費用相場は1本30万〜60万円とされ、当クリニックのストローマン社製インプラントは33万〜44万円(税込)である
- ストローマン社製品が高価格帯に位置するのは、長期臨床研究への投資や部品供給体制の維持が価格に反映されているためである
- 総額はメーカーだけで決まるものではなく、上部構造の素材や部位、骨造成の要否によっても変動する
- 部分欠損患者を対象とした10年間の追跡調査では、生存率98.8%と報告されている
- 医療費控除やデンタルローンを利用することで、税負担や支払いの集中を軽減できる
ストローマン社製インプラントの費用相場
初めに、ストローマン社製のインプラントの費用相場について解説します。
1本あたりの費用と総額の目安
インプラント治療は自由診療のためクリニックにより費用は異なりますが、当クリニックでの1本あたりの総額は以下のようになっています。
| 素材 | 総額(税込 | 備考 |
|---|---|---|
| オールジルコニア | 33万円 | ー |
| セラミックB | 38.5万円 | 咬合力の強い臼歯部向き |
| セラミックA | 44万円 | 審美性が求められる前歯部向き |
当クリニックの場合は総額による価格設定で、上記の金額に検査費・CT費用・手術費が含まれています。たとえばオールジルコニアで2本埋入した場合、総額は66万円(税込)です。
なお複数本でブリッジ設計を採用した場合、本数と歯数が一致しないケースがあります。たとえば人工歯根(インプラント)を2本埋入して上部構造(人工歯)を3本補う場合などです。
費用の内訳
一般的な内訳は、以下の4区分に分けられます。
- インプラント体:7万〜40万円
- アバットメント:3万〜9万円
- 上部構造:5万〜20万円
- 診断・CT
当クリニックの場合、すでに述べた通り上記のような項目別ではなく総額表示であり、費用には検査費・CT・手術費が含まれています。
内訳からわかるように、上部構造の素材が総額に大きく影響します。そのため同じメーカーでも素材で総額が変わります。
また医院間で「1本◯万円」の意味が異なるため、見積書では含有範囲の確認が必要です。たとえば「1本」が上部構造だけを指している場合、あるいは診断・CT費用を含まずインプラント体・アバットメント・上部構造の合計の場合といったケースがありえます。
関連記事:インプラントの費用は?料金相場や内訳、保険が適用できるか解説!
骨造成など追加費用が発生するケース
上記の基本となる費用のほか、骨造成が必要な場合などは追加費用が発生することがあります。骨造成の主な術式と相場は以下の通りです。
- GBR:3万〜15万円
- サイナスリフト:15万〜35万円
- ソケットプリザベーション:1.5万〜10万円
骨造成はインプラント埋入と同様に、自由診療で保険適用外となります。骨補填材の原価が高く高額になりやすいと言えます。当クリニックについては、骨造成が必要な場合の費用は症例により異なるため、診断後にお見積もりをお伝えします。
そのほか費用ではありませんが期間にも影響します。骨造成には1〜4か月かかり、総期間は3〜7か月程度になるのが一般的です。
またストローマン社の素材「Roxolid(チタン+ジルコニウム15%)」は細径でも強度が保てるため、従来は骨造成が必要だった症例でも造成せずに埋入できる場合があります。
ストローマンの費用は高い?価格を左右する要素
一般論として、ストローマン社の製品は高価格帯に位置します。安価な製品との価格差は事実として存在します。長期臨床研究への投資、部品供給体制の維持、品質管理などが価格に反映されているためです。
ただし総額を決める要素はメーカーだけではありません。上部構造の素材、部位、本数と設計、骨造成の要否、見積もりに含まれる項目の範囲によっても総額は変動します。
当クリニックの場合は、上部構造の種類別の料金設定です。ストローマン社製品のみ使用しているため、メーカーによる価格差はありません。
「安いほうがいい」「高いほうがいい」という単純な判断ではなく、費用に含まれる範囲と長期的な費用まで含めて比較すべきだと言えます。
医療費控除・デンタルローンによる負担軽減
医療費控除・デンタルローンを活用して、税負担や支払いの集中を軽減することが可能です。
インプラントは医療費控除の対象となっており、医療費控除を受けることができます。ホワイトニングなど審美目的の治療ではなく、機能回復が目的となっているためです。
以下のポイント・注意点があります。
- 1年で10万円以上の支払いに対して200万円まで申告可能
- 所得が高い人ほど最終的に戻ってくるお金が多い
- 夫婦で合算でき、所得が高い方で申告可能
- 5年までさかのぼって申告可能
- 交通費や保険診療も合算可能(条件あり)
また、骨造成などの追加治療費も対象に含まれます。
申告には確定申告が必要で、年末調整では対応不可となっています。国税庁の確定申告書等作成コーナーに詳細が解説されています。
デンタルローンは、治療費を分割して支払う方法です。負担が一時期に集中するのを避けて分散させることができますが、金利が発生するのでご注意ください。当クリニックのデンタルローンは月々3,500円〜となっています。
デンタルローンにも医療費控除を利用でき、契約成立した年が控除対象年となります。なお金利・手数料は控除対象外です。
関連記事:インプラント治療の費用を全部公開!安く抑えるためのポイントもご紹介
ストローマン社製インプラントの特徴・メリット
続いて、ストローマン社製インプラントの特徴・メリットについて解説していきます。
長期の臨床データが蓄積されている
1つめの特徴・メリットは、長期の臨床データが蓄積されている点です。これは長期臨床研究に投資していることによります。
ベルン大学による部分欠損患者を対象にした10年間のSLAの追跡研究※では、生存率98.8%、成功基準クリア率97%となっています(ストローマン公式ホワイトペーパー)。なお成功基準は、痛み・異物感・動揺、周囲の感染がないことです。
ただしこの数値は、適切なメンテナンス継続が前提です。ケアを怠っても同じ期間利用できるという意味ではありません。
※Buser D, Janner SFM, Wittneben J-G, Brägger U, Ramseier CA, Salvi GE.
「10-Year Survival and Success Rates of 511 Titanium Implants with a Sandblasted and Acid-Etched Surface: A Retrospective Study in 303 Partially Edentulous Patients」
Clinical Implant Dentistry and Related Research 2012; 14(6): 839–851
DOI: 10.1111/j.1708-8208.2012.00456.x
表面性状により早期の骨結合が期待できる
さらに、「SLA」と呼ばれる表面性状により早期の骨結合が期待できる点も挙げられます。「SLA」は細かな凹凸を持つ表面性状で、骨細胞が入り込みやすい構造です。
また周囲の組織との親和性が得られる「SLActive」という方法もあります。SLActiveはSLAの表面に水になじみやすい性質を加えたもので、埋入直後に血液が行き渡りやすく、骨との結合が早く進みます。
SLAで約1か月半、SLActiveで約3週間で結合します。総治療期間は大幅な骨造成がなければ2〜3か月程度です。なお結合期間と総治療期間は異なります。
部品の供給体制が整っており再治療に対応しやすい
またストローマン社は部品の供給体制が整っており、再治療に対応しやすくなっています。
インプラントはメーカーごとに規格が異なり、他社製品と部品を組み合わせることはできません。メンテナンスは同じメーカーを扱う医院で行う必要があります。中には廃業してパーツが入手できず、現在では修理できないメーカーも存在します。
ストローマン社の製品・部品は長期にわたり流通しており、アバットメントやスクリューの供給が続いています。破損しても修理・交換できる可能性が高いと言えるでしょう。
また同社製品に関しては、製品番号とロット番号で純正品を確認できるツールが公開されています。なお並行輸入品はメーカー保証が適用されない場合があるので注意してください。
関連記事:インプラント除去が必要となる原因や除去にかかる費用を徹底解説
ストローマン社製インプラントのデメリット
しかし、ストローマン社製のインプラントにも以下のようなデメリットがあります。
まず費用が高くなりやすい点です。長期臨床研究への継続的な投資、精密な品質管理、部品供給体制の維持がコストとして価格に反映されるためです。ただし当クリニックはストローマン社製品のみを使用しており、価格差は上部構造の素材によって決まります。
さらに、取り扱うクリニックが限られる点です。メーカーごとに規格が異なり他社の部品と組み合わせられないため、転居や医院変更の際は同じメーカーの製品を扱うクリニックを探す必要があります。メンテナンスも同様です。
また並行輸入品はメーカー保証の対象外となる場合があり、正規流通かどうかで保証の扱いが変わります。
治療を受ける前に知っておきたいインプラント治療のリスク
ここからは、メーカーを問わずインプラント治療全般に共通するリスクを確認します。
まず、骨量が不十分だと埋入できない場合があります。骨造成で対応できる症例もありますが、追加の手術・治療期間・費用と合併症のリスクを伴います。
全身疾患が悪影響を及ぼすことにも注意が必要です。糖尿病で血糖管理が不十分な場合、傷の治癒・感染防御・骨結合に影響する可能性があります。心疾患、高血圧、骨粗しょう症では服用中の薬剤の確認も必要です。
生活習慣の影響もリスクの一つです。喫煙は歯肉や骨周辺の血流に悪影響を及ぼす可能性があります。歯ぎしりや食いしばりは人工歯の破損やネジのゆるみにつながります。
手術中のリスクもあり、具体例として挙げられるのは、神経・血管の損傷、麻酔薬へのアレルギー、血圧や脈拍の変化、鎮静による呼吸状態の変化などです。さらに手術後のリスクには、骨結合の不成立、インプラント周囲炎、噛み合わせの変化による負担の集中などがあります。
事前に担当医に申告・相談することでリスクを低減できる場合もあるので、気になることはすべて報告して判断・対処してもらいましょう。
ストローマンインプラントを扱う歯科医院の選び方
ストローマンインプラントを扱う歯科医院の中からよいところを選ぶには、まず扱っているのが正規流通品かどうか確認しましょう。すでに述べたように、並行輸入品はメーカー保証が適用されない場合があるためです。
製品番号とロット番号による確認手段が公開されているほか、「ストローマンパートナーズ」などメーカー系の医院検索を使うという探し方もあります。なお「ストローマンパートナーズ」には当クリニックも記載されています。
すでに他クリニックでストローマンを入れている場合、規格の互換性からメンテナンスは同じメーカーを扱う医院で受けることが必要です。治療記録(製品名・ロット番号)を引き継いでおきましょう。
また新規の場合、そのクリニックが使用している製品を確認すると判断の精度が高まります。骨が少ない場合や抜歯即時に対応できるかは、扱っている製品によって変わるためです。
そのうえで、初回相談費・CT費・検査費・手術費・上部構造・メンテナンスなど見積もりの含有範囲を確認し、総額で比較しましょう。保証内容、症例数と設備、メンテナンス体制を確認しておくと安心度が高まります。
関連記事:インプラント治療で後悔しないためには?注意点や口コミの真相を解説!
ストローマン社製インプラントに関するよくある質問
費用は1本いくらですか?
当クリニックの場合は33万円〜44万円(税込)です。上部構造の素材と部位で決まります。上記費用には、検査費・CT費用・手術費が含まれています。なお骨造成を行う場合は別途費用が必要です。
保険は適用されますか?
インプラントは自由診療のため全額自己負担となります。骨造成・メンテナンスも保険適用外です。ただし医療費控除、デンタルローンを利用することができます。
治療期間と通院回数はどのくらいですか?
大幅な骨造成がなければ埋入から治療終了まで約2〜3か月です。骨との結合はSLAで約1か月半、SLActiveで約3週間かかります。骨造成が必要な場合は1〜4か月が加算されます。骨の状態や感染の程度により個人差があります。当クリニックの場合、1〜4本程度なら5〜6回通院していただき2〜3か月程度が目安です。
寿命はどのくらいで、メンテナンス費用はいくらかかりますか?
一律に何年とは申し上げられませんが、ストローマンについてはSLAを対象とした10年間の追跡調査で、生存率98.8%という報告があります(部分欠損患者303名・511本、口腔衛生状態が良好な患者群での結果)。当クリニックでは本体10年・上部構造5年の保証を設けています。また当クリニックのメンテナンス費用は、8本未満は1回 1,500円、8本以上は同
3,000円です。
保証が受けられなくなることはありますか?
1年以上メンテナンスにお越しいただいていない場合、保証の対象外となります。
通常の使用で破折などが起きた場合は無償で治療をやり直しますが、これは定期的に状態を確認できていることが前提です。当クリニックでは4か月に一度のメンテナンスを推奨しています。くわしくは治療前にご説明します。
ストローマン社製インプラントならご相談ください
ストローマン社製のインプラントは、臨床データも多く部品の供給体制も整っています。もしもストローマン社製のインプラントをご検討中、あるいはご希望の場合は私ども高田歯科クリニック(東京都杉並区)にお気軽にご相談ください。
当クリニックは、ストローマンインプラント製品を100%使用してきました。年間800本以上の手術を積み重ねてきた結果、開業以来17年で合計15,000本の実績があります。都内や近隣在住の方で疑問やご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【当院のインプラント治療(自由診療)について】
治療内容:歯を失った部位の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、骨と結合した後に人工歯を装着します。
費用:1本あたり33万円〜(税込/検査・手術・人工歯を含む)。骨造成が必要な場合は別途費用がかかります。
期間・回数:3〜4か月程度・通院5~6回程度(骨造成を伴う場合は1年程度)。
主なリスク・副作用:術後の腫れ・痛み・内出血、神経損傷によるしびれ、上顎洞炎、インプラント周囲炎が生じる場合や、骨と結合せず再手術となる場合があります。持病や喫煙の状況により治療できないことがあります。治療後は定期的なメンテナンスが必要です。
カテゴリー:インプラント&歯科ブログ 投稿日:2026年10月14日









