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院長 高田 徹

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インプラントの治療期間は?スケジュールに余裕を持った治療を!

インプラント治療は完了までに時間がかかる手術です。失った歯の代替物として非常に有効な役割を果たす一方で、治療に時間がかかってしまうことがネックになって治療に踏み切れない人もいるでしょう。インプラント治療に時間がかかるのは、一般的な治療ではない外科的な点が関係しています。

本記事ではインプラント治療にかかる期間とその理由について、詳しく解説します。

1.インプラント治療の期間は病院や患者によって異なる

インプラント治療の期間は、さまざまな要素によって左右されるのです。具体的には次のような要素が、治療の完了までの期間に影響を与えます。

  • 歯科医院・歯科医師の方針
  • 患者様の健康状態・生活習慣
  • インプラントと骨の接合状態
  • インプラント治療に伴う別の病気の治療
  • 患者様の通院頻度

インプラントは世界的で約100社のメーカーが製造をしています。日本国内で採用されているインプラントのメーカー数は30社と少なくはなりますが、それぞれのインプラントメーカーによって、治療完了までに設定されている期間が異なるのです。

また患者様の健康状態・生活習慣によっては、先にそちらの改善をする必要がある場合もあります。具体的には薬の内容や量の変更、生活習慣の改善のための指導など、その方法が多岐にわたります。インプラントは口の中だけの治療ではありますが、外科手術を伴うがために色々な制限や制約がかかっていることを忘れてはいけません。インプラント治療の期間が自分の場合どのぐらいで終わるのか気になる場合は、歯科医院に問い合わせてカウンセリングを受けましょう。

2.インプラント治療にかかる一般的な期間

インプラント治療にかかる期間は細分化ができます。結論から言うと、インプラント治療の終わり事態はそれほど先の話ではありません。しかし治療後のメンテナンスを含めると、インプラント治療には終わりがないのです。大切なアフターケアの部分も含めて、それぞれにかかる期間を整理していきましょう。なお、ここで示す期間は一般的に言われているものです。繰り返しますが、患者様によって治療にかかる期間が変わる可能性があることを念頭において読み進めてください。

2-1.埋め込みまでに2~3ヶ月

まずインプラント治療で行われるのがカウンセリングです。どのような器具を使いどんな方針で治療を進めていくのかを、患者様と歯科医師の間でコンセンサスを取っていきます。両者が方針に合意できれば、続いて事前検査が始まります。主にはCT検査が実施され、インプラントを埋め込めるだけの顎の骨が揃っているか、厚みはあるかなどの検査が行われるのです。この時に、顎の骨に異常があったり、厚みが足りなかったりすると、別の治療が必要になります。

同時に持病がある場合は、主治医との相談のもとインプラント治療を受けて問題がないかの検査及び投薬量の調整が必要になることもあります。また歯科医院では、歯周病の検査が実施されるでしょう。歯周病を患っていると、インプラントを埋め込んでもすぐに脱落してしまうかもしれないからです。これらの検査をクリアしてはじめて、インプラントのが埋め込まれます。手術事態は1~2日で終わりますが、検査を含めると、最短でも2~3ヶ月は必要だと考えておきましょう。

2-2.最終的には約半年~1年は必要になる

埋め込みが終わると手術自体は終了になります。しかし、ただ埋め込んだだけではインプラント治療は終わりとは言えません。埋め込んだインプラントがきちんと顎の骨と接合するか、残存している自然歯に悪影響を与えていないかなどを経過観察する必要があるのです。

インプラントは原則18歳以上で行うため、歯並びなどに影響されることはほとんどありません。しかし、噛み合わせや、ほかの歯が虫歯などの治療で削ったりすると、噛み合わせが狂うこともあるため、術後しばらくは経過観察が必要となるのです。また、石灰をした箇所に細菌が入り込んで、歯周病をはじめとする感染症になっていないかの確認も必要です。もし歯周病菌がインプラントを埋め込むために切開した箇所に残っていると、インプラントと残存歯両方が脱落してしまう可能性もあります。

最終的には定期メンテナンスも含めて半年から1年間の期間が必要です。顎の骨に埋め込むと言う、特殊な治療を行うがゆえに必要な時間とも言えます。

2-3.メンテナンスまで含めれば終わりはない

経過観察も終了し、晴れて治療が全て終わったとしても、インプラント治療を行った以上は一生インプラントのメンテナンスが必要になるでしょう。前述の通りインプラントは切開手術によって埋め込みが行われます。そのため細菌が入り込んだりすると、化膿や炎症を起こし、インプラントがぐらついたり、最悪の場合脱落してしまう可能性もあるのです。また、いかに自然死に近い素材を使っていても、生活習慣などによって人工歯の部分が劣化してくることもあります。長くインプラントを使うためには、年2回の定期的なメンテナンスに通う必要があるのです。

インプラントの平均寿命は10年と言われていますが、日頃のケアとメンテナンスをしっかりとしていれば、15年20年と耐用年数を超えて使用することも可能です。現在記録に残っている最長の利用期間は、患者様が亡くなるまでの40年以上使われたもの。きちんとメンテナンスができていれば、半永久的に同じインプラントで生活をすることができます。

詳しくはこちらの記事でも解説しています。

3.インプラント治療の時間

広い意味で言えば終わりはないインプラント治療ですが、実際の治療終了までの期間は半年から1年と言われています。ではその期間で、どの治療をどのくらいの期間行うのでしょうか。歯科医院によってもさまざまですが、今回は当院で治療に必要としている時間を元に解説します。多少の誤差はあるものの、ほかの歯科医院でもだいたい同じくらいになるでしょう。是非参考にしてください。

3-1.問診・検査・治療計画

問い合わせから問診まではそれほど時間はかかりません。問題は、その後に行われる検査や治療計画と、それについての話し合いです。問診が終わり具体的な治療計画を作る前に、事前の検査としてCT撮影や血液検査、その他持病があれば主治医との相談など、実施することは多岐にわたります。そして歯科医師は、検査の結果をもとにどのような方針でインプラント治療を行うのかの計画表を作り、最終的に患者様と合意をして治療を進めなければなりません。

格安インプラントでは、この問診や検査を簡略化もしくはスキップして治療に入ってしまうケースもあるとされています。途中でかかる費用をカットしているため、リーズナブルでインプラント治療を受けられるのは、患者様にとったら嬉しいポイントかもしれません。しかし、事前検査をしていない=危険と隣り合わせであることを十分に理解しておきましょう。

なお、歯科医院によってはCT検査を別のクリニックで受ける必要がある場合もあります。歯科医院でCTを置いていない病院もありますが、その場合は歯科医師から説明があるはずです。

3-1-1.残存歯の状態や生活習慣によっては長期化する場合も

インプラント治療といえば抜け落ちてしまった歯の代替を目的として行われるもの。残っている歯に影響が少ないことでも知られている治療法です。しかし、場合によっては残存歯の状態を確認した上で、別途処置が必要になる場合もあります。例えば歯周病の状態や虫歯がないかなどが、それにあたります。もし、歯周病や虫歯が見つかれば先にそちらの処置が優先です。インプラントを長く、安定的に使うために必要な処置です。

また生活習慣によっても先にそちらの改善から入る場合もあります。よくあるのは、インプラント治療を希望される患者様がヘビースモーカーの場合です。歯の健康状態に悪影響を与える喫煙習慣は、血流と大きく関係があるため、インプラント治療後の出血が止まらない腫れが引かないなどの問題につながる可能性があるためです。喫煙習慣は万病の元なので、インプラント治療のためだけに関わらず、日頃の健康を維持するためにも早めに辞めるように心がけておきましょう。

3-1-2.持病がある場合も同様に長期化する可能性あり

検査の過程で、インプラントを埋め込む先の顎の骨が薄かったり、深刻な持病を抱えている場合はインプラント治療とは別にそれらの状態を回復するための治療が必要です。投薬量を増減させるだけで済むのであればまだ軽い方。数値を追いかけたり、別で治療が必要な場合のものに関しては、一般的な治療よりも時間がかかる可能性があります。時間がかかる場合は医師からアドバイスがあるはずなので、注意深く聞いておきましょう。

なお持病によっては、インプラント治療そのものを断られてしまう場合もあります。重度の糖尿病や虚血性心疾患がそれにあたります。全く対処法がないわけではありませんが、安全に手術を行うためには、事前の治療・投薬が必要になるケースがほとんどです。もし持病を抱えていてインプラント治療を希望する場合は、歯科医師に相談する前にそれぞれの病気の主治医に、インプラント治療を受けても問題がないかを確認してみることをお勧めします。

3-2.埋め込み・人工歯装着

カウンセリングや検査、治療計画が確定し実際に埋め込みができると判断された場合は、いよいよ外科手術が始まります。はじめは「インプラント体」と呼ばれる金属製の歯の根の部分にあたる部品を顎の骨に埋め込んでいきます。この手術自体は1~2日ほどで終わり、異常がないことが確認されれば、その上にアバットメントや人工歯(上部構造)を装着していくのです。

この埋め込みから上部構造を装着するまでの期間は、歯科医院や採用しているインプラントによって異なります。2~3ヶ月である程度骨と接合する場合もあれば半年近く時間がかかるものも存在します。この点は、事前の治療説明の際に歯科医師から確認があるはずです。気になる場合は、問い合わせの段階で聞いてみるのも方法のひとつです。

上部構造をつける前に不安が残っているのであれば、仮歯を取り付けられるケースもあります。一度歯科医師に相談して希望する場合は、事前に伝えておきましょう。

3-3.完全完了までは人それぞれ

繰り返しになりますが、インプラント治療が終わるまでの期間は患者様それぞれの健康状態や生活習慣、顎の骨の状態によって左右されます。もしインプラント治療とは別で治療が必要になった際は、そもそもインプラント治療を諦めるか、インプラントを入れられない理由を解消するかのふたつにひとつです。もし後者を選んだ場合は、先に説明した期間よりも長く時間がかかることを覚えておきましょう。

歯科医院によっては、短期間でインプラント治療を施してくれる場所もあるようです。安全性が確保されたインプラントであれば大きな問題はありませんし、実際に当院でも数は少ないながらも実例があります。しかし実際には、しっかりと時間をかけて治療をしていくもの。特別な理由がない限り、短期間に詰め込んでインプラント治療を行うことはあまりお勧めできません。どうしてもという場合は歯科医師と相談をする必要がありますが、対応してくれる歯科医師は、現状多いと言える状態ではありません。

4.インプラント治療中に歯のない期間はない

インプラント治療では1回法と2回法と呼ばれる方法の2種類です。一般的には、土台となるインプラント体の埋め込み(1次手術)と、上部構造のはめ込み(2次手術)が別々になっている2回法が採用されています。この治療の時に「歯のない期間があるのではないか」と心配する声を、ときどき患者様から耳にします。

1次手術と2次手術の間には、仮歯が上に被せられることがほとんどです。1次手術で埋め込んだインプラントと骨が結合するまで、歯がない状態では食事や会話に悪影響が出てきてしまいます。この空白の期間、歯の代替物となるものが仮歯です。最終的にはこの仮の歯が、人工歯を装着するためのテスト期間としての役割もあるため、この時点で不備や痛みがないかを確認しておきましょう。ただし、あくまでも仮で使われる歯なので、強い負荷をかけたりすることはNGです。

とにかく、インプラント治療中に歯のない期間はありません。「一時的に歯抜けの期間がある」と思っていた人は安心をしてください。

5.治療期間の短いインプラント治療もあるが…

技術の進歩で、最近では1日で手術が終わる「ワンデイインプラント」や「即時負荷インプラント」というものも出現しています。全体の治療期間も2~4ヶ月と非常に短く、治療を受けたいが時間がないという患者様に、一定の支持がある治療法です。

ただし無条件で全員がこの方法でインプラント治療ができるわけではありません。これらの治療には次のようなデメリットがあります。

  • 骨量・骨密度が一定以上ないと治療はできない
  • 手術当日の時間が長い
  • 腕の立つ歯科医師が必要
  • 食事制限が通常の方法よりも長く設けられている

治療期間が短い分、特有のデメリットが存在することを忘れないでください。どうしてもこれらの方法でのインプラント治療を希望する場合は、歯科医師に自分はこの治療を受けられるかどうかの確認と合わせて、どんなリスクがあるのかもきちんと聞いておくようにしましょう。

6.インプラントの治療期間は歯科医に見てもらってわかる

インプラントの治療期間は患者様の状態によって変わります。最終的にどれくらいの時間が必要なのか、どんな処置が必要なのかは、歯科医師による検査結果がないと断定できません。インプラント治療は、原則時間がかかる治療だと思っておきましょう。患者様が焦っても、安全・安心にインプラントを使うためには必要な時間だと割り切ることも大切です。

カテゴリー:インプラント&歯科ブログ   投稿日:2021年11月9日