インプラント書籍執筆の院長が丁寧にご相談にのります

院長 高田 徹

お電話でお問合わせ

03-3393-4182

無料相談WEB予約

インプラントが絶対にダメと言われる理由は?正しい判断をするために

インプラント

インプラント治療ではいいことばかりクローズアップされる半面、絶対にダメという主張も見受けられます。当然いいことばかりではないのはわかっていますが、なぜインプラントが「絶対ダメ」という人がいるのでしょうか。

本記事ではインプラント治療が絶対にダメといわれる理由と、ほかの治療法である入れ歯・ブリッジと比較したうえでの結論を解説します。

1.インプラント治療が絶対ダメと言われる理由は3つある

インプラント治療にNOを突きつける人は、インプラント治療にかかわるあらゆる部分で絶対ダメな理由を挙げて否定をします。大きく3つのカテゴリで分けるとすれば、それぞれ以下のようになります。

  • 治療面の理由
  • 費用・期間の理由
  • 治療後の理由

いずれの場合もデメリットがクローズアップされていますが、絶対にダメというほどのものではありません。とはいえ、これから治療を検討している人からすれば、気になる内容もあるでしょう。順を追ってその理由を解説していきます。

1-1.治療面の理由

治療面の理由では、インプラント特有の手術および処置と、その結果起こりうる悪影響に焦点をあてている理由が多いです。通常の歯科診療と違うため、どうしても不安や信頼の問題が目立ってしまうのでしょう。

1-1-1.外科手術が必要

インプラント治療は、高度な外科手術になります。具体的には顎の骨にインプラントを埋め込むために穴を開けたり、切開を伴ったりと、通常の歯科診療とはまったくやることが異なることがわかるでしょう。もちろん外科手術なので、麻酔をされるとはいえ、身体には一定以上の負担がかかることは否めません。もちろん、患者様の年齢や健康状態に左右されるものの、一定の負担がかかることは間違いありません。

しかし、その負担が命や健康を著しく害するようなものであるかと言われればそんなことはないでしょう。むしろ、歯科医師は体に負担が少ないような手術にするための勉強や研修をしています。過剰に不安がる必要はないでしょう。

1-1-2.骨が弱いと別の治療がいる

インプラント治療を行う前にはCTによる顎の骨の状態を確認する検査があります。インプラントの土台を埋め込み、支える役割を果たす顎の骨の厚みや大きさを見るためのもので、歯科医院にCTの設備がなくても近くの整形外科などで受けるようにいわれるほど重要な検査です。もしこの検査の結果、顎の骨が薄かったり、少なかったりすると別途骨を補強する手術が必要になるのです。

一般的にはサイナスリフトや骨再生療法を実施します。もちろん全員ではありませんが、顎の骨が弱かったり薄かったりする場合に手術の対象になります。

骨が弱いといっても、現在治療中の糖尿病や骨粗鬆症が原因ならインプラント治療を受けられる場合もあります。気になる場合は、一度主治医に相談しましょう。

1-1-3.体質によっては異常が出ることもある

インプラントには人体への影響が少ないとされる素材がメインで使われます。メーカーによって安全性は保障されているものの、ごくまれにインプラントがうまく骨と結合せずにグラグラになったままになる人もいます。もし骨と接合しない場合は別の治療を受ける必要があるでしょう。

また、場合によってはインプラントの土台で使われているチタンで金属アレルギーを起こす人もいます。一般的にはアレルギー反応を起こしにくい金属ですが、もし心配なのであれば事前に歯科医師に相談しておきましょう。ジルコニアという、チタンよりもさらにアレルギー反応を起こしにくい素材を使用したインプラントもあります。金属アレルギーを持っている人は、程度の重い軽いにかかわらず必ず話をしておきましょう。

1-2.費用・期間の理由

インプラント治療を積極的に勧めない人が挙げる理由の中には、費用や必要な時間が関係している場合もあります。外科手術が伴う関係で、費用も治療時間も一般的な歯科診療よりもかかることは覚えておき、資金や時間の確保をしておきましょう。

1-2-1.自由診療で費用が高い

インプラント治療は保険適用外の治療になるため、全額自費負担が原則です。これは健康保険だけではなく生命保険でも同様で、基本的には負担の補助や保険金の給付は受けられないと思っておきましょう。1本あたりにかかる費用が30~40万円といわれるため、資金の準備は治療前にある程度カタをつけておくことをお勧めします。

一般的に傷病の回復にのみ健康保険により医療費負担の軽減が適用されます。インプラントはまだ審美性を求める意味での治療の意味合いが強いため、保険適用になっていないです。しかし、ある一定の条件下では保険適用でインプラント治療を受けられる場合もあるのです。詳しくはこちらの記事で解説しています。

1-2-2.費用が歯科医院ごとに違うから信用できない

少し調べてみればわかりますが、インプラント治療を実施している歯科医院によって設定している金額が異なります。相場を調べてみても、インプラント1本あたりの費用には30~40万円の開きがあることがわかるでしょう。

理由は2つあります。ひとつ目は採用しているインプラントの原価の違いです。インプラントは世界中の医療機器メーカーが製造しており、その価格はピンからキリまであります。原価が異なれば当然、治療費も異なります。

もうひとつは歯科医師の経験値による違いです。インプラント治療を行うには専門の勉強をしなければなりません。また、確実な治療をするにはそれなりの回数の執刀経験が必要です。それらの信頼問題が価格の差に出ていると言えます。あまりにも安い場合は何かしら危険な可能性もあるので十分に注意しましょう。

1-2-3.治療完了までが長い

インプラント治療に限らず、歯科診療は総じて完治まで時間がかかります。しかし、インプラントは特にその期間が長く、時間的な圧迫につながりやすいのです。患者様の状態や歯科医院の方針にもよりますが、最初のカウンセリングから手術終了まででかかる期間は、一般的に3~4か月といわれています。

インプラントは実際に土台を埋め込んでから骨と接合するのを待つ期間が長く、その間何度か様子を見るために通院することにもなります。治療が完了するまでは、歯科医院に通う時間を捻出しなければならないことも覚えておきましょう。

当院では、術後の経過が良好であれば最短で1か月半~2か月で治療が完了する方もいらっしゃいます。個人差がありますので、詳細は歯科医師に尋ねてみるといいでしょう。

1-3.治療後の理由

インプラントは埋め込んで終わりではありません。いかに自然歯に近い仕上がりになり、機能性を確保できるからといっても、日頃のメンテナンスは絶対に必要です。もちろん自分でするメンテナンスもそうですが、インプラント治療後には年2回のメンテナンスが必要だということを覚えておきましょう。

インプラントはあくまでも人工物。経年劣化により上部構造のすり減りが激しい場合は交換も含めて処置もしなければなりません。また、インプラントを埋め込んだ周辺は「インプラント歯周炎」と呼ばれる病気になりやすいため、定期的な確認が必要になるのです。インプラント歯周炎を放置しておくと、せっかく埋め込んで固定できたインプラントが根元からグラグラになってしまい、結果として再度手術をする必要があるからです。

そもそもインプラントは、永久に使えるものではありません。年に2回とはいえメンテナンスを受けなければならず、管理の手間がかかることからインプラントを勧めない人もいるのです。

2.総合してもインプラントが絶対ダメなわけではない

一部に否定的な意見も見受けられるインプラント治療ですが、総合的に見ても絶対にダメなわけではありません。むしろインプラントときちんと向き合うつもりならば、以下の理由から、入れ歯やブリッジよりも頼れる存在はないでしょう。

  • 歯の機能をある程度回復できる
  • 残存歯への負担が少ない
  • 審美性に優れている

2-1.歯の機能をある程度回復できる

インプラントは顎に軸となる部分を埋め込むことで、歯の機能を回復する役割を持っています。具体的には次のような点が回復できる項目として挙げられます。

  • 噛む力
  • 発話
  • 見た目が自然

特に噛む力に関しては、入れ歯やブリッジと違って顎の骨に直接土台が乗っているので自然歯と大差ない噛み心地を体感できる方も多いようです。顎の力が十分に伝わるため、今まで入れ歯やブリッジだった方が食べられなかったようなものも食べられるようになります。さらに顎に力がかかることで顎の骨や筋肉の強化にもつながり、顎だけではなく口周り全体で歯の機能を回復することができるのです。また、顎の力が直接伝わることで発話もよくなります。入れ歯やブリッジでは気にして歯を見せて笑えなかった人も、インプラントなら困ることはないでしょう。

ただし、インプラントはあくまでも人工歯であることを忘れてはいけません。あくまでも自然歯の代替物であることを覚えておきましょう。

2-2.残存歯への負担が少ない

入れ歯とブリッジは、治療の段階で歯を削る必要があります。入れ歯の場合はこの処置がない可能性もありますが、ブリッジの場合はかぶせる箇所の両端の歯を削らなければなりません。健康な歯を削ることでブリッジをかぶせませるのですが、その削った歯が虫歯になりやすくなってしまいます。部分入れ歯でも固定する金具をはめ込む際に、歯を少し削る必要があるため、ブリッジ同様虫歯になりやすくなるといわれているのです。

一方でインプラントは、顎の骨に手を加えるだけで済むことがほとんど。残存歯への影響が少ないのが、ほかの治療より安心して治療を受けられるでしょう。しかし、インプラントには特有のインプラント歯周炎と呼ばれる病気があり、完全に安心できるわけではありません。ただ、歯周炎は入れ歯でもブリッジでも起こることが確認されているため、一概にインプラントだけが歯周炎になりやすいわけでもないのです。いずれの治療法を選ぶにしても、歯科医院でのメンテナンスは必要です。

2-3.審美性に優れている

インプラント治療を希望される方は、もともと入れ歯やブリッジをしていた方も多いです。しかし、入れ歯やブリッジでは、素材の関係で自然歯のような美しさが損なわれてしまいます。結果、見た目が悪いという理由で、人前で口を開けて笑うことができない方もいるそうです。一応、自然歯に近い色の素材で作ることも可能ではありますが、保険適用外になり治療費がかさんでしまう原因にもなります。

しかし、インプラントの場合はもともと審美性を重視し、自然歯に近い色の素材を採用することが多いです。そのため気兼ねなく人前で笑うこともできますし、見た目がきれいなので自信につながる方もたくさんいます。もともと保険適用外の診療なので、費用の面はあまり気にすることなく自然な色味の歯が補われるので、魅力を感じてインプラントにされる方も多いのです。

3.入れ歯・ブリッジが優れている面もある

インプラントの優れた面もありますが、一方で絶対ダメといわれるように、入れ歯・ブリッジにはかなわない項目もあります。以下は、それぞれの特徴をまとめたものです。

インプラント 入れ歯 ブリッジ
安定性
  • 非常に高い
  • 半永久的に使える
調整や作り変えが必要 安定性は高いが寿命は7~8年
違和感 なし 異物感あり ほぼなし
審美性 高い 低い やや高い
噛む力 自然歯と変わらない
  • かなり劣る
  • 力を入れると残存歯に影響する
ほぼ自然歯と変わらないが過度な加圧は禁物
残存歯への影響 まったくない バネをかけている歯に負担がかかる 隣接する残存歯は必ず削らなければならない
治療可能本数 何本でも可 何本でも可 欠損数が多いと不可
手術 外科手術は必須 必要なし 必要なし
経済性 保険適用外 欠損数によるが保険適用可 欠損数によるが保険適用可

インプラントでは経済面・手術面で入れ歯やブリッジには大きく劣ってしまい、手軽さはありません。また、応急処置としての治療もできないのが欠点です。しかし、それ以外の面では非常に優れているため、総合的に見てインプラントは「絶対ダメ」「危ない」にはつながらないでしょう。費用面に関しても、長期で使えるものであることを考えれば、一概に高いとも言い切れないことがお分かりいただけるかと思います。

4.他院で断られてもまずはご相談ください

インプラント治療ができる歯科医院でも、場合によっては断られる場合もあります。理由は患者様によって違いますが、持病や健康状態、顎の骨の様子から治療を断るケースもあるようです。主には重度の糖尿病や心疾患が原因ですが、これらの場合は主治医に相談のもと、インプラント治療を受けられる場合もあります。

また、歯科医院によってインプラント治療のできるできないの判断が違います。理由は設備の問題であることも多いので、他院に相談すれば治療してもらえることも少なくありません。当院でもほかでお断りされた患者様から、インプラント治療ができないかとご相談をいただくこともあります。当院では、インプラント治療を希望される患者様に少しでも可能性がないかを一緒に考えて、最適な方法を探すお手伝いが可能です。ぜひ一度、当院までご相談ください。

5.インプラントは長いお付き合いだと割り切ることが大事

インプラント治療は、さまざまな観点から治療を勧めない人、絶対ダメだと言い切る人もいます。確かに不安は尽きませんが、一時的な話であり長期的な目で見ればメリットが非常に大きな治療です。莫大な費用や長期の治療期間が必要ですが、長い付き合いだと思って割り切ることも大事でしょう。インプラントは、うまく付き合っていけば半永久的なものなのです。

カテゴリー:インプラント&歯科ブログ   投稿日:2021年10月1日